アルツハイマー病は日本で最も多い認知症です。年々認知症の患者さんは増加傾向であり、2025年には700万人を突破する見込みです。あなたもちょっとした物忘れがあるとアルツハイマーなんではと心配になりませんか?アルツハイマーは予防が大事ですが、早期発見することも大事です。そんなあなたに今回はアルツハイマー病かどうかを判断する方法そしてもしも心配であったらどんな行動をとったらいいかについて解説します。
アルツハイマーが心配な人のためのチェック法
ちょっとした物忘れが最近気になることがないですか?でもそれが病気なのかどうかがが心配になりますよね。まずやっていただきたいのは物忘れの症状が出た時にその忘れた内容を思い出せるかどうかを確認しましょう。
一般的に物忘れをしても後で何かきっかけで思い出すことができれば「ど忘れ」で心配のない物忘れです。ただきっかけがあっても全く思い出せず、経験すべてを忘れてしまっていたらちょっと心配な物忘れの可能性があります。そのような経験があるようならこの先の内容もしっかりと確認しましょう。
あなたの物忘れがアルツハイマーなどの認知症につながるものかどうかをまずはセルフチェックしてみましょう。
物忘れチェック表
物の置き忘れが最近増え、よく探し物をすることが多くなった。
さっきまで覚えていたけど今しようとしたらすぐに忘れるようになった。
鍵のかけ忘れ、水の止め忘れなど、やりっぱなしのことが増えた。
覚えていたひらがな、漢字などの文字が思い出せないことが増えた。
最近服装にまったく興味がなく、季節感がなくなってきた。
新聞や本などを読まなリ、以前よりもテレビも見なくなった。
最近まったくやる気がなく、趣味などもやめ自宅にこもることが増えた。
人との会話で言葉がうまく出なくなったり、意味が理解できないことある。
薬を飲みすぎたり、忘れたりすることが増えた。
性格が変わり以前よりも怒りっぽくなった。
あなたはセルフチェックどうでしたか?結果はチェックがついた項目で判断します。
チェックした項目数が0〜3個以下の方
特に心配する必要はありません。
チェックした項目数が4個以上の方
チェックのついた項目がやや多く、若干の認知機能が低下の疑いがあり、医療機関の受診をお勧めします。上記結果はあくまでも参考程度にしてください。
最近ではNPO団体によるアルツハイマー病の早期発見目的にアプリを使ったチェックも可能です。本人も利用できますが、周囲の人や家族の症状が気になった方が早期発見するため役立つソフトです。
アルツハイマー、認知症が心配ない時にとるべき3つの行動とは?
まずは自分一人で考えずに周りの人に相談したり、話を聞いてもらう。
自分自身の物忘れが心配な時には最近ではインターネットや本などにかなりの情報があります。自分でまずは調べてみましょう。もしもあまり情報を得るための方法がなければご家族や友人に相談してから意見を聞きましょう。周囲の人の認知症がきになる場合も同様です。
市町村にある公的機関に相談する。
市町村には地域包括支援センターと呼ばれる部署があり、認知症、アルツハイマー病の人たちの支援や介護保健の導入など様々なことに対応してくれます。予防に関しても積極的であり、心配な場合には相談してみるのいいでしょう。また最近では家族会やNPO法人などもたくさんできており、そのようなところ無料で相談に乗ってくれるので相談してみてください。
適切な医療機関を受診して、検査や診察を受ける。
まずはかかりつけの先生に相談するのが一番です。その上でもしもより専門的な診察を希望なら認知症専門医もしくは認知症診療に詳しい先生を受診しましょう。そうすればあなたの現状を詳しく検査してくれ、評価してくれます。認知症専門医に関しては全国各地におり、日本認知症学会ホームページに形成されています。
3つの行動といっても本当に簡単なことばかりです。ただアルツハイマー病や認知症が心配で不安な方は「恥ずかしい」「人に知られたくない」と思う傾向が強いです。だから人に相談することを嫌がってしまって、なかなか早く気付いたり、見つけることができないことが多いです。そうなってしまうと症状が悪くなってからしか治療ができず、認知機能の維持が大変になります。アルツハイマーが心配なら早めの行動をとってください。