8月中旬の放送で「たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学」の中で「名医も認める奇跡の回復法」が紹介されました。
その中で要介護5の状態の人が社交ダンスで改善する姿が放送されました。これは本当に驚きでした。
社交ダンスがアルツハイマーなどの認知症を予防する運動なのでしょうか?
社交ダンスで驚きの回復?
テレビで放映されたのはレビー小体型認知症と診断された78歳女性の話でした。
海外旅行に家族と行ったことを忘れていたことから気がつかれ、総合病院にて「レビー小体型認知症」と診断。その後総合病院で認知症状の進行を抑える薬や幻視を抑えるような薬が処方されたようです。
ご家族はなんとか進行を遅らせるため運動などいろいろなことをチャレンジさせたようですが、全く回復せず、どんどんと進行。
物忘れは進み、徘徊したり、歩行障害まで出現。自力でトイレにも行けないような状態にまでなっていました。
ご家族も困りはててしまったのですが、たまたま車で聞いたタンゴの音に反応する姿があったそうです。
その姿を見てご家族がもしかしたらと思い、社交ダンスの教室に連れて行った。すると普段ぼーっとして何にも興味を示さなかった本人が音に合わせ手でリズムをとるようになったそうです。
そこから家族が社交ダンスの教室に通わせ続けて、ちょっとずつ変化が。
まずはちょっとずつう身の回りのことに関心を持ち始め、身だしなみを気にするようになったり、活気が出て行きました。
そしてダンスも先生と一緒にステップを踏める状態までなり、さらに歩行も改善。
とても要介護5の状態には見えない状態まで回復していたのです。
正直この番組を見ていた時には驚きました。
社交ダンスをきっかけにして、改善する。まさに素晴らしいことではないでしょうか?
社交ダンスの可能性とは?
今回テレビで紹介されたのはレビー小体型認知症の患者様でした。
ではアルツハイマーには社交ダンスは効くのでしょうか?
社交ダンスの予防効果についてですが、実は海外ではたくさんの論文でその効果が紹介されています。
アメリカの調査では社交ダンスをやっている人はやっていない人に比べると認知症発症のリスクが70%以上も減少したと報告されています。
またテレビの中で日本の認知症専門医の先生も社交ダンスの認知症予防の可能性について触れていました。
この調査やコメントから考えるとアルツハイマーの予防に社交ダンスが良さそうな気がしてきます。
この社交ダンスですが、実は運動をしながら次の動作を頭で考える必要があります。
さらには相手と一緒にコミュニケーションをとる必要もあります。
つまり「頭で考える」「運動する」、この二つの要素が必要になる運動なのです。これは実はコグニサイズと呼ばれるマルチタスクの運動と一緒のことになります。
社交ダンス自体が物忘れを予防する魔法の運動になるのです。
このテレビの結果は驚きでした。
今社交ダンスのブームが来ています。老若男女問わずできる運動であり、楽しむこともできます。
ちょっと社交ダンスと聞くと恥ずかしい気持ちになるかもしれません。
ただこれからくる未来を明るくするため、そしてアルツハイマーを予防するために社交ダンスを始めてみてはいかがでしょうか?