もうリオ五輪も終わりました。
今回のリオオリンピックですが、卓球が熱かった。
男子では水谷選手、女子では福原選手、そして団体と日本は今回かなり頑張りました。
その卓球が今アルツハイマーの予防に効果があるかもしれないことがわかったのです。
他の運動と組み合わせたり、脳トレを組み込むことでさらに効果が上がるかも?
卓球の効果、さらにそのときに必要なものについて解説します。
卓球の意外な効果とは?
アルツハイマーなどの認知症を予防するには運動が一番いいといわれています。その中でも有酸素運動が一番効果的とされています。
有酸素運動が脳細胞の栄養BDNFを増加させ、海馬などの脳細胞を活性化させることがわかっています。
だから今はウォーキングなどが盛んに勧められているのですが、卓球にも意外な効果がわかったのです。
海外の研究で面白い調査が行われました。
それはウォーキングと卓球の脳に対する影響です。
画像検査を行って脳の萎縮の変化を比較、さらに通常の記憶などのペーバー試験を行いどのような変化がでたかをみた研究です。
ウォーキングは週2回で1時間程度、卓球はインストラクターに手ほどきを受けながら徐々に進め、最終的には対戦まで行う。
この二つを10週間続けた結果ですが、やはりウォーキングには認知機能を改善させる力があり、卓球よりも2倍以上活性化していました。
さらに海馬の大きさも卓球に比べて3倍以上も大きくなっていたのです。
つまりウォーキングは記憶に関する認知能力を維持するためにはもってこいのスポーツであることがわかりました。
一方卓球はウォーキングに比べると海馬の肥大、認知機能検査ではおとりましたが、5倍以上大脳皮質を大きくする作用があありました。つまり卓球の方が大脳全体の萎縮が軽かったということになります。
実は大脳皮質は単純な記憶動作と違って、非常に複雑な動きや指令をだす部位と言われています。
卓球はボールを視覚的に判断して、指令を出し打ち返します。さらにはどのように相手を攻めるかを考えながら攻撃します。この過程は思考力を使います。
つまり卓球は高次機能を維持するためにもってこいのスポーツであることがわかったのです。
また卓球自体が軽い有酸素運動であり、さらに記憶の中枢などの脳まで活性化させてくれます。
そして卓球は多くの人と触れ合いながら行うスポーツです。ここでのコミュニケーションも脳の刺激となり、萎縮を予防してくれます。
卓球は老若男女問わずできてしかもボケにくい脳を作るとっておきの運動になるわけです。
卓球とウォーキングどちらがいいの?
卓球とウォーキングどちらがいいのか気になりませんか?
実はこの研究の結果を見ると、どちらも必要な運動であり、選ぶことができません。
ウォーキングは海馬や認知機能の改善に効果あり、卓球は脳の高次機能を改善させる作用とどちらもアルツハイマーの予防には必要な要素です。
今回の卓球でわかったことは脳を使いながら運動をすることが大脳の維持には欠かせない。つまりコグニサイズ、拮抗運動なども簡単な運動で効果的であることがもわかったのです。
正直アルツハイマーを予防したいなら卓球もウォーキングも両方日々の運動として取り入れたいものです。
卓球に意外な効果があることがわかりました。
今回オリンピックでは日本以外の海外からは結構高齢選手が出ていたのに気がつきましたか?
年をとってからも続けられる卓球。
今からでも遅くないのでチャレンジしてみたらどうでしょうか?