ビタミンは人間の体にとって重要な働きをする成分です。食事などでしっかりと摂取しないとビタミン不足で様々な病気を引き起こしてしまいます。
だからサプリとしてたくさん販売されており、人気の商品です。ではアルツハイマーの発症予防にどのビタミンのサプリがいいのでしょうか?
アルツハイマーの予防にはどのビタミンがいいの?
多くのビタミン剤、サプリがありますが、一体どれがいいのでしょうか?それぞれのビタミンついて解説します。
ビタミンCなどの抗酸化ビタミン
ビタミンも多くの種類があり、それぞれのビタミンにいろいろな効果が認められています。その中でもビタミンC、ビタミンE、βカロテンは抗酸化物質として有名です。アンチエイジングや老化防止の目的にサプリが使われています。
ただこれらの抗酸化ビタミンですが、直接的にアルツハイマーを予防する効果は認められていません。ビタミンEは過剰摂取で骨粗鬆症のリスクがあがる可能性があり、しかも因果関係ははっきりしませんが死亡リスクを上げるという報告もあります。
またβカロテンも過剰摂取では表皮はく離などの健康被害が報告されており、しかも過剰摂取での効果はなく、有害とされています。
唯一ビタミンCは多量摂取しても害はありませんが、たくさん取っても腸での吸収量は一定量しかなく、あまり意味はなく、アルツハイマーの予防効果もわかっていません。
ビタミンB群
ビタミンB群にはビタミンB1(チアミン)、ビタミンB2(リボフラミン)、ビタミンB3(ナイアシン)、ビタミンB6(ピリドキシン)、ビタミンB12(シアノコバラミン)、葉酸があります。
ビタミンB群は野菜に多く含まれており、体の中のエネルギー産生の補助的な役割を果たしています。
ビタミンB群において直接的なアルツハイマーへの予防効果は確認されていません。ただホモシステインを介してアルツハイマーの発症を予防する可能性は報告されています。
ホモシステインと呼ばれるアミノ酸ですが、体の中で増加してしまうとアルツハイマーの危険因子になることが報告されています。
しかも動脈硬化を進めてしまい、脳血流自体にも影響を及ぼすこともわかっており、なるべく低く保つ必要があります。
ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸はこのホモシステインを低下させる作用があり、アルツハイマーを予防する効果が期待されています。
実際ビタミンB12を使った研究ではホモシステインを低下させ、認知症を予防したいうデータもあります。
また葉酸にもアルツハイマーを予防した報告があり、ビタミンB群は非常に予防に期待が持てるビタミンです。
アルツハイマーの予防に選ぶビタミンサプリ
今のところビタミンB群に効果が期待されています。
まずはサプリからでなく、野菜類をしっかりとって食事からビタミンB群を補給しましょう。
何と言っても食事からの効果が一番よく、噛むこと自体も予防につながるからです。
しかし何かと忙しくで野菜もあまり取れないという方はサプリを利用することも一つの手です。
その時に選ぶものとしてはビタミンB群がいいでしょうが、成分が偏っているものよりはマルチビタミンと書かれた幅広いビタミンサプリをとることをお勧めします。
たくさん摂取しなければビタミンC、ビタミンE、βカロテンも体にとっては貴重なビタミンです。
ビタミンB群だけの摂取だけでなく、すべてのビタミンをしっかり摂る方がアルツハイマーの予防につながります。
ビタミンのサプリは多量にとっても意味がなく、逆に健康にはよくないことがあります。
くれぐれも過剰摂取には注意して、あなたにあったビタミンを選んでください。