アルツハイマーの予防を考えた時、実は食事の際に気をつけることがあります。それは「よく噛んで食べる」ことなんです。まるで子供の時のしつけを聞いているような感じがしませんか?でも実は噛むことは認知症だけでなく、脳にとっては非常に大事なことなんです。
歯がアルツハイマーに関係する?
よく噛んで食べることは老若男女を問わず非常に大事なことです。ただまずはしっかりとした歯がないと噛むことはできません。最近でこそ入れ歯、インプラントの技術が上がり、最新技術を使えば噛むことはできるようになりました。ただそれでも自分の歯がある方が認知能力の維持には重要です。
実はアルツハイマーや認知症になると歯の数が少なってしまうという研究結果が出ています。この調査では健常に歯があった人に比べるともともと歯がなかった人は認知症になるリスクが5倍近くも上がっいたのです。つまり歯が抜けていくことはアルツハイマーを発症するリスク因子になってしまう可能性があるのです。
噛むことでアルツハイマーを予防する!
噛むことは食事をしっかりと吸収するために大事です。ただそれだけでなく、実は脳にも重要な働きをしています。しっかりと噛むといった動作が、海馬などの記憶を担当する神経細胞を活性化する働きがあり、神経細胞の新生が増加することがわかっています。あるマウスの動物実験で奥歯があるかないかで学習能力に変化が出るかどうか調べたところ、奥歯を削ったマウスは明らかに学習能力が低下したことがわかったそうです。またガムなどを噛みながら勉強することは脳に刺激を与え、集中力を増し、勉強の効率が良くなります。
このように普段何気なく食べているだけ「噛む」ことを意識していないと思いますが、脳にとてっては非常に大事な動作であり、しっかりと奥歯で噛むことが大事なんです。
歯を大事にする
若い頃には虫歯になれば歯医者にいけばいいし、あんまり気にしていない方もいるのでは?しかし歯がないと噛むことができません。噛めないと脳に刺激を与えることができなくなってしまいます。だからこそ若いうちから歯を大事にする必要があるんです。
自宅では歯の1本1本を大事にして、表、裏、横をしっかりと磨き、歯の間もしっかり磨いて虫歯にならないようにすることが大事です。さらにブラシや歯磨き粉もいいものを選んで使ってください。自宅でしっかりとした虫歯予防をしながら、あとは時々歯医者に行ってしっかりと検診を受けて、歯石などをとってもらい、歯磨きなど歯のことをしっかりと相談するようにしましょう。
噛めなくなると食事もおいしくないし、しかも認知症になる危険性が増えてしまいます。歯を大事にして、ボケずに健康に行きましょう。