アルツハイマー予防にはサプリ!家族の認知症予防に

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アルツハイマー予防 薬とその種類 アセチルコリンとの関連は?

アルツハイマーはアミロイド蛋白やタウ蛋白が脳内に沈着することで記憶の回路を中心とした神経細胞が脱落していきます。そして記憶に深く関わっている神経伝達物質であるアセチルコリンが不足してしまい、近時記憶障害などのいわゆる物忘れの症状が引き起こされます。

現在のところまだアルツハイマー病を完治させる薬はなく、薬を内服することで症状の進行を和らげあげることしかできないのが現状です。

そんなアルツハイマー病に使われる薬をご存知ですか?

なかなか聞きなれないものもたくさんありますが、どんな薬が使わているか知っていると予防につながります。

 

 

アルツハイマー病の薬

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アルツハイマーと診断された場合、一般的にはアセチルコリンエステラーゼ阻害薬という薬が多くの医療機関で使用されています。薬のメカニズムとしては記憶に関わる神経伝達物質であるアセチルコリンを分解する酵素を阻害することで効果を発揮します。この酵素が阻害されることで神経間のアセチルコリンの濃度が上昇、そして記憶の症状を改善させることができるそうです。

このアセチルコリンですが、一般的には脳内の記憶系の神経回路や運動神経の末端、副交感神経から放出される神経伝達物質の一種です。脳内では神経伝達物資として働き、主に記憶系の神経回路に関与しています。

アセチルコリンは記憶の神経と密接につながっており、薬によってアセチルコリンが増えることで記憶の回路がつながりやすくなり、症状が軽快します。

アルツハイマー病の薬の種類 

 アセチルコリンエステラーゼ阻害薬は現在日本には3種類ほどあります。アリセプト®(ドノペジル塩酸塩)、リバスタッチ®イクセロンパッチ®(リバスチグミン)、レミニール®(ガランタミン)の3つになります。 

アリセプト®(ドノペジル塩酸塩)

代表的なアセチルコリンエステラーゼ阻害薬の1つです。日本で発売されてから16年間使用されており、現在もアルツハイマー病の軽症の方から重症の方まで多くに使われている薬です。昨年よりレビー小体型認知症にも認可がおり、幅広く使われている薬です。

効果としては記憶障害などの中核症状の改善がみられることがあり、また意欲低下や無関心、抑うつなどの活気がなくなった方には反応性をあげる効果もあります。

3mg、5mg。10mgの製剤があり、最初の2週間は3mgで開始し、以後5mg、10mgと増量されていく薬です。症状によっては少量での投与も行われています。

 

リバスタッチパッチ®、イクセロンパッチ®(リバスチグミン)

貼るタイプの薬で、コリンエステラーゼ阻害薬の1つです。貼ることで持続的に薬が吸収され、ゆっくりと効果がでてきます。効果としては記憶障害、時間の感覚等の認知症状の改善に有用といわれています。また海外では歩行障害を伴う認知症に使用されており、その改善が報告されています。また最近ですがリバスチグミンが胃内で産生されるグレリンと呼ばれるペプチドを増やしてくれます。このグレリンですが、脳内下垂体に作用して成長ホルモンを分泌促進したり、視床下部の食欲中枢を刺激しえ食欲を改善させる効果もあり、食欲が低下した人には期待できる薬です。

4.5mg、9mg、13.5mg、18mgの4種類の製剤があり、1ヶ月ごとに増量されていきます。 

 

レミニール®(ガランタミン)

アリセプト同様内服する薬で、アセチルコリンエステラーゼを阻害する作用があります。この薬は朝夕の内服が必要な薬ですが、口の中で溶けるもの、溶液、錠剤と形態が豊富です。効果としては意欲の向上、認知機能の上昇があり、2つの種類に比べると若干精神安定効果があるといわれています。

4mg、8mg、12mgと3種類の製剤があり、4mgを2錠から開始して、1ヶ月毎に8mgを2錠、12mgを2錠と増量していきます。

 

あと認知症の中核薬にはもう一つ作用機序の違うメマリー®(メマンチン)という薬があります。

メマリー®(メマンチン)

2011年から使用されている薬でアルツハイマー病の中等度から重症の患者に使用される薬です。3つの薬とは作用が違い、過剰になったグルタミン酸の量を抑制して調整することで認知機能の改善を図る薬になります。また他の3種類の薬は1つずつしか使用できませんが、この薬だけは一緒に併用して内服することができます。

コリンエステラーゼ阻害薬に比べると記憶の改善等はあまりはっきりしませんが、怒りっぽくなった性格が優しくなったり、穏やかになったりする作用はあり、また症状の進行を緩徐にしてくれる作用があります。
5mg、10mg、20mgと3種類の製剤があり、1週間ごとに増量していき、20mgが最高容量になります。

 

これらの4種類の薬がうまく効果を出してくれれば、症状の進行は遅くなり、少しではありますが抑制され、認知機能も改善します。

 

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その他の薬

アルツハイマー病の場合記憶の問題だけでなく、興奮、暴力、無関心、うつ症状などの様々な周辺症状に対しても治療が必要な時があります。周辺症状にはまずは介護対応にて経過を見ることが多いのですが、それでも手がつけれない場合には抗精神病薬、漢方、サプリメントなどが使用されています。

比較的よく使われているのが抑肝散という漢方で興奮、イライラなどを抑えるのに使用されています。その他いろいろな状況によって様々な薬が使用されていますが、基本的には本人、家族がどうしても困った時に使用されます。

 

薬の効果は人それぞれですが、効果があるかどうかは長い目で見るしかありません。ただし副作用もありますので注意してください。認知症の薬の副作用がでた時にはどうしたらいいのでしょうか?