普段腰痛、筋肉痛、頭痛があると辛くて仕事も家事もやりたくなくなります。
あまりに痛い時には鎮痛薬を買って飲むこともあるのではないでしょうか?
実はその鎮痛薬(消炎鎮痛剤:NSAIDs)にアルツハイマーを予防する力があるのです。
その効果とは?そして鎮痛薬と食事との意外な関係を解説します。
鎮痛薬がアルツハイマーに効果?それ本当!
以前より鎮痛薬に予防効果があることが報告されていました。
非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)ですが、腰痛、歯痛、頭痛で病院で処方される鎮痛剤です。
この薬は炎症を抑えてくれる作用があり、疼痛を改善、熱が出た時にも解熱作用のある優れものの薬です。
実はこの薬海外あの研究で脳内にたまるアルツハイマーの原因物質「アミロイド」の沈着を抑えてくれる作用があります。
このNSAIDsですが、脳内に沈着する悪玉アミロイドβの量を減らす効果があるのです。
海外の調査では疼痛がひどい病気の患者が消炎鎮痛剤を服用していた場合、一般の人に比べてアルツハイマーの発症率が低かったことがわかったのです。
また関節リウマチで鎮痛薬を飲んでいる人もアルツハイマーの発症率が低いことがわかっています。
また動物実験でマウスに消炎鎮痛剤を与えたところアミロイドβ蛋白の沈着が減ったことがわかったのです。
この結果から消炎鎮痛剤にはアルツハイマーの予防効果が期待されています。
鎮痛薬を飲むときに注意すること
普段痛み、熱があった時に飲む鎮痛薬ですが、毎日飲み続けることはあまり体にとって良くはありません。
一般的には空腹時に飲むと胃の粘膜を傷つけてしまう可能性があり、食事摂取後に服用することが勧められています。
また食事後の摂取を続けていても消炎鎮痛剤には胃潰瘍などを誘発する危険性があり、なるべく長期服用はしない方がいいでしょう。
さらに長期の使用で腎機能障害、肝機能障害が出る可能性もあるため注意が必要です。
アルツハイマーを予防できる希望の薬なのですが、反面長期の使用が難しいことが難点です。
消炎鎮痛剤に関してはきちんと医師の指導のもとに内服することをお勧めします。長期間服用するときには食事後に摂取してあなたの胃を守りましょう。