高齢になるとどうしても食事を食べることすらめんどくさくなります。でも年をとってからこそ食事をしっかりと取ることが非常に大事になります。
アルツハイマーを予防するなら今から「小食」「偏食」には注意してください。年をとってから食べるものがなくなってしまいます。
今回食事の量やカロリーとアルツハイマーの関係について解説します。
年をとって栄養不足だとボケやすい?
年々歳を重ねていくと食事を楽しむことがなくなり、食べるのが億劫になったりしていませんか?
年をとると食事量が減りやすく、そのため低栄養の状態になりやすいと考えられています。カロリー不足が続いて低栄養な状態になると日常生活を送るためのエネルギーが不足してしまい、体の中のタンパク質などが減少してしまいます。
栄養不足の状態になると身体機能が低下してしまい、今までできていた社会的、心理的な機能まで低下してしまいます。
こうなってしまうと外に出ず、人にも会わなくなってしまい、どんどんと脳に伝わる刺激がなくなってしまいます。
脳への刺激が減るとボケやすくなってしまい、アルツハイマーなどの認知症を発症してしまう危険性が高まってしまいます。
海外の報告では高齢になってから低栄養であった場合、正常な人と比べると認知機能や日常生活動作能力が低下していたことがわかっています。
だから食事をしっかりとって栄養状態をいい状態に保つことが必要です。
高齢になってからの栄養不足はどう判断する?
高齢になってから栄養不足になってしまう原因はたくさんの要因があります。
例えばもともと小食であったり、偏食がひどかったり、買い物や食べること自体が億劫になったり、病気になって食べることができなくなったりと様々です。
そして本人が気がつかないうちに体はどんどんと栄養不足になっていってしまうのです。
そうなる前に今のあなたの状態が栄養不足なのかどうかを簡単に判断する方法があります。
低栄養の目安としては、
・BMI(body mass index:身長と体重から算出) 18.5未満
・半年間で3kg以上の体重減少
・採血検査で血清アルブミン値が3.5mg/dl以下の場合
以上があてはまる場合には低栄養の可能性があり、注意が必要です。
まずは最寄り医療機関やかかりつけ医に相談してあなたの栄養状態をしっかり確認してもらいましょう。
アルツハイマーを食事で予防するためには?
アルツハイマーを予防するには低栄養にならないような食事をとることが大事です。
まずは3食しっかりと取ることを習慣にしましょう。
炭水化物の摂取を中心にするのではなく、動物性たんぱく質、植物性たんぱく質を中心に取る習慣が大事になります。
動物性蛋白質としては鳥ささみ、マグロ、カツオ、豚モモ肉、牛モモ肉、牛乳、卵などがオススメです。
植物性たんぱく質としてはやはり大豆や大豆製品、ビスタチオ、アーモンドなどのナッツ類がオススメです。
たんぱく質をしっかりと取る習慣があれば将来年をとっても低栄養の心配はありません。
ただしご飯や麺などの炭水化物だけではバランスのとれた食事とは言えないため注意が必要です。
あとは食習慣も大事です。
若い頃からダイエットばかりして小食になったり、好き嫌いが激しくて偏食だったりすると将来低栄養の心配があります。
今のうちに適度なカロリーとバランスの整った食事を食べる癖をつけたほうがいいでしょう。
年をとってからボケたくない、アルツハイマーになりたくないなら食事に目を向けていきましょう。