糖質制限はこの2〜3年の間に一気にブームになってきた食事法です。ダイエットに良いとのことでかなり幅広い層の人がチャレンジしています。最近有名なライザップも基本的には糖質制限がベースの筋トレです。その糖質制限はアルツハイマーの予防につながる食事なのでしょうか？
糖尿病がアルツハイマーの原因に？
糖尿病は脳梗塞、心筋梗塞など血管を悪化させる病気として有名です。以前までは糖尿病になると脳血管性認知症になってしまうことの方が強く言われていました。それが近年の研究でアルツハイマーのリスクにもなることがわかってきたのです。最近の日本の久山町の研究では糖尿病だった場合には普通の人に比べると2.1倍アルツハイマーになりやすく、しかも食事摂取後の２時間後の血糖値が高くなるほどその危険性が上がると報告されており、糖尿病がアルツハイマーのリスク因子の一つと考えられるようになりました。
糖尿病になると血管に動脈硬化性の変化が強くおこり、脳梗塞や脳出血を起こす率がかなり高くなります。さらに糖そのものの毒性や最終糖化物質が増加することで脳の老化が進行してしまいます。さらに高血糖のためインスリン自体も体の中でうまく使えなくなり、脳内の記憶系の回路の障害にもつながっていきます。しかもアルツハイマーの原因と考えられるアミロイド蛋白自体の分解も阻害されてしまい、糖尿病がアルツハイマーの症状の進行につながる可能性が示唆されています。
最近では糖尿病認知症という言葉で出てくるほど糖尿病はアルツハイマーの原因となる可能性があるため十分な予防、もしくは治療が必要になります。
糖質制限で糖尿病を防いでアルツハイマーを予防！
アルツハイマーにならないようにするためには糖尿病を防ぐことが大事です。そんな糖尿病ですが以前までは予防するために運動が必要だとか、カロリー制限した食事がいいなどといろいろな方法が提唱されてきました。そんな中最近注目されだしたのが糖質制限なんです。糖質制限は若い人たちにとっては新しいダイエット法になって浸透していますが、認知症の中でも特にアルツハイマーの予防に最適であることが最近言われるようになっています。
なぜ糖質制限がアルツハイマーの予防につながるかというと、先ほどもふれたように糖尿病自体が脳自体にかなりのダメージを与えるため、まずは糖尿病にかからないようにすることができる。そして糖質制限自体は新たなエネルギーであるケトン体という物質を脳内のエネルギーとして送り込みます。新たなエネルギーのケトン体は糖質は違い、脳を保護する方向で働き、それによってアルツハイマーの発症を抑えてくれる可能があるのです。
実際に糖質制限をするには？
糖質制限ですが、あなたも知っての通りで「砂糖たっぷりのお菓子などを食べない」とか「甘いお菓子を食べないようにする」といった方法ではありません。実は炭水化物が一番糖質の元であり、ご飯やパンを減らすことから始めるのが重要です。
そして１日の中での糖質の摂取量を考えながら、糖質量をコントロールする食事がを心がけていく必要があります。糖尿病の場合にはかなりシビアにご飯やパンを食べないようにしていますが、一般の人はそこまでの必要はありません。糖尿病にならないようにするための予防目的であれば、１日１食程度炭水化物を抜き、そして週３回程度の軽いウォーキングを目標にすればOKです。ただしご飯を抜けばいいとのことで間食に糖質たっぷりのスウィーツをとってしまうとご飯を抜いた意味がなくなりますのでほどほどにしてください。
もう少しこだわりたい人には１日２食程度ご飯やパンなどを抜き、糖質を抑えることをお勧めします。おそらく１食よりもかなり効果がでますし、ダイエットにもなります。また普段の生活や運動の場面でがかなり体が軽くなったことを自覚するのでは？ことまでやるとかなりてきめんに効果が出始め、調子が良くなると思います。ただし今のところ完全に炭水化物を抜きにする超シビアな糖質制限には賛否両論あります。こちらに関しては十分な知識を持ってから実行されることをお勧めまます。
ご飯を抜くだけでなく、糖質制限された食材も今はたくさん市場には出回っています。例えばこんにゃくを使ったご飯、おから麺、糖質がかなり少ないパンなども販売されています。あとネットには糖質制限レシピなるものも多く拝見することができます。もし糖質制限でアルツハイマーを予防したいなたらあなたにあったものを試してみてください。意外に美味しいものがみつかるかもしれません。
